11月26日志津川小学校の仮設、27日はミニコンサートのため戸倉中学校の仮設住宅を訪れることができました。天気が良く、気温も温かく、晩秋の山々は紅葉し、仮設住宅が建っている高台から見下ろした海はとりわけ、穏やかで青く美しく、思わず海に向かって「あの日、3月11日は一体どうしたの??」と問いかけてしまうほどでした。きっと同じ問いを多くの人が何度も何度もしていることだろうと思いつつ。
私にとっては今年5月から5度目となる宮城県。今回はカリタスジャパン米川ベースのスタッフのご協力と寛大なご配慮のもと、2つの仮設住宅でのミニコンサート実現にいたりました。“何か出来ることで少しでもお力になりたい”“私たちがいつも心を一つに祈っていることを伝えたい”そんな気持ちで臨んだこのミニコンサート。今回は、去る10月8日に東日本大震災のためのチャリーティコンサートで一緒に出演したピアニストのお母さんの伴奏で、そして小学4年生のお嬢さんも、元気でかわいい歌やダンスで一緒に盛り上げてくださいました。
仮設で生活する方々は、せっかく遠くから来てくれたからというお優しい寛大なお心で、大変熱心に、時には涙しながら聴いてくださいました。中でも、この町が元のような美しい豊かな町になることを信じ、一緒に心をこめて力強く、「Believe」と「ふるさと」を歌ったことは、このコンサートに参加した私たち一人ひとりにとっても、「これからもずっと祈り続けます、そして私たちもがんばります」と心に誓う大切な時間となりました。
これから、宮城の地も寒さが厳しくなっていくと思われます。くれぐれもお身体に気をつけて厳しい冬を乗り越え、復興への道のりを歩んでいただきたいと願っています。
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