2012年4月29日(日)は世界召命祈願の日にあたり、幸田司教様の司式のもと、東京カテドラル聖マリア大聖堂で召命祈願のミサが捧げられました。この集いは司祭の召命と養成のために心を砕いておられる一粒会主催のもので、昨年に引き続きミサの聖歌奉仕をスモールクワイアに担当してほしいとのお話をいただき、喜んで奉仕させていただきました。天候に恵まれたこともあり、一粒会会員を始め、多くの方々が参列しておられ、司祭育成への関心の高さがうかがえました。ミサの中で司教様は、東アジアやアフリカでの召命が増えている半面、日本における召命の減少に言及され、「司祭や修道者は天から降ってくるものではありません。私たちの中から出てくるものです」と語られ、自分たちのまわりから召命を探すことに協力していくことの大切さを訴えておられました。
ミサ後、ケルンホールで行われた懇親会においては、教区司祭、修道司祭をめざしておられる助祭や神学生たちの自己紹介が行われ、教会という大きな家族の中で、子供たちの成長を見守るかのような家庭的な雰囲気がホールを満たしました。
スモールクワイアは3曲の歌を歌わせていただきました。信頼の泉である母マリアを称える「Madre Fiducia
Nostra」と、今回偶然にも作曲者であるシスター古木も一緒に歌うことのできた「クレド」、そして各自に与えられた神からの召命を、凛とした姿で生きていくことを願いながら歌った、「坂の上の雲」の主題歌「Stand
alone」。皆さん、吸い込まれるようにして聞いてくださり、中には涙しておられる方もいらっしゃいました。
一人でも多くの若者が、自分の生涯を神と人への奉仕のために全面的に捧げるという召命を聞き分け、それに勇気を持って応えていくことができるよう、また、司祭を育てるために日夜励んでおられる養成担当の方々の上に、神様の豊かな祝福と必要な恵みが与えられますよう、これからも祈り続けたいと気持ちを新たにいたしました。
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