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2013年6月21日更新

6月14日から16日にかけて被災地コンサートツアーに行ってきました。クリスマス以来です。震災のあった年はなんとか都合をつけて隔月ぐらいの割合で足を運んでいたものですが、なかなかシスターたちの行ける日程を調整するのが難しく、ついつい月日が流れてしまいましたが、心は常に被災地にありました。

「また被災地に行こう」と奮起して1カ月の準備期間。以前はコンサート会場探し、宿泊所探し、アクセスの方法検索、ポスター・チラシ作りと、かなり準備に時間を要していましたが、土地勘が出てきたこと、現地の方々との連携でいろいろなことがスムーズに決まり、メンバーたちの宿泊場所を見つけるのも容易となり、話がまとまるのも早くなってきたと感じます。

今回は石巻、志津川、米川とおなじみの場所に加え、大船渡教会に行くことになりました。2泊3日という短い日程でしたが、計6回のコンサートを行うことができました。以前は移動時間を考えて慌ただしいスケジュールを組んでいましたが、今回はゆっくり交流のひと時を設けたこともあり、コンサートの感想や感動を分かち合うことができました。また、思いがけない出会いや出来事にも遭遇しまし た。

金曜日の朝早く出発した私たちは、石巻の仮設商店街でお昼を調達するつもりでしたが閉まっていたので、近くのスーパーに行くために車道を横断しようと待っていました。一台の車がすーっと止まり、どこかで聞いたような声。「シスターたち、どうぞ気をつけてお渡り下さーい」。なんと石巻教会の会津神父様と川崎神父様。このようなところでお会いしようとは! 私たちよりもびっくりしたのは神父様たちのほうでした。ちょうど2,3秒前、私たちの噂話をしていたそうです。

石巻教会でコンサートをしたことがありましたし、幼稚園の園舎に泊めていただいたこともあったことから「あのシスターたちはどうしているかなー」と。ですから、目の前にシスターの群れを発見した時には、それこそ鳥肌ものだったとか! 翌日ミサのために石巻教会に行ったときには、神父様のリクエストにお答えして、急きょ「いのち」を歌いました。そんな具合で始まった今回のコンサートツアー。

石巻ベースには4月から働き始めたカリタス会のシスター梅原もスタッフとしているため、うれしい再会となりました。
到着した午後は石巻ベースのボランティアさん達が行っている仮設のお茶っこでミニコンサートをしました。何かこういったイベントがあると集会所にも来やすくなるのか、めったに来られない方のお顔も見られたとのこと。コンサートの後は和やかにともにお茶をいただきました。

そのあと、引き取り手のないお骨をおさめた供養塔にスタッフの方が連れて行ってくださり、その前で手を合わせ「レクイエム」を歌いました。この時のことが一番強い印象として残ったと何名かのシスターが言っていました。
ベースに戻り、分かち合いをした後、賄いのご婦人が用意してくださった油麩の郷土料理に舌鼓を打ちました。

翌朝は10:30からベースの一階スペースでコンサート。あらかじめスタッフの方たちが可愛いポスターやチラシを作ってくださり、宣伝がよく行きわたっているのか、続々と近所の方々がご来場。ただ、全く同じ時間に「マグロの解体ショー」、しかも演歌歌手のコンサート付というイベントがあるということを知りました。それで何人かはそちらのほうに流れてしまったとか。「マグロより私たちを選んでくださってありがとうございます!」と感謝を申し上げ、和やかな雰囲気で始まったコンサート。とても熱心に、時には涙を流しながら聴いてくださいました。信徒の方は少ないこともあり、一般の歌を中心に歌ったのですが、アンコールにお答えし「神様と、いつもいっしょ」を元気よく歌い、神様に感謝と賛美でコンサートを締めくくることができました。

 

午後は米川ベースのお世話になり、志津川方面でのコンサート活動を行いました。今回はなんと2つの仮設商店街で歌ってきました。初めてのオープンスペースということで、声は聴衆に届くのか、人々は聞きに来てくれるのかなど心配もありましたが、「行なうことに意義あり」と心を奮い立たせて伊里前商店街に向かいました。

そこは以前ボランティア活動でがれき撤去をした場所。復興の兆しを感じさせる仮設商店街を目の当たりにし、何か感慨深いものがありました。そういった余韻に浸りながら目に入ってきたのは、それは、それは、今までにない高いステージ。そしてお客さまとの間には道路が一本。マイクを使って歌わなければ到底聞こえません。商店街の各店に取り付けられたスピーカーを通して流れるというマイクを使って歌いました。ちょうど語り部を聞いているたくさんの学生さん達がいましたが、終わったあとさっさと退散してしまい残念でした。けれども、信州そばをふるまうために朝早く長野から駆け付けた20名ものボランティアさん達と、来店された数名の方々が私たちのコンサートを喜んで聴いてくださいました。時には山肌と青い空を眺めながら、力の限り、心を尽くして歌いました。コンサートの後、おそばをご馳走になりました。そのおいしかったこと!

次に南三陸さんさん商店街へ移動しました。これまで食事をするため、お土産を買うために何度かウロウロしたことのあった思い出の場所。(いつか、あのステージで歌えたらいいね)なんて言っていたんですが、米川ベースの千葉さんの粋な計らいで、本当にその日が来てしまいました。私たちが到着したときには、けっこう買い物客がいましたが、16時という中途半端な時間ということもあり、いざ始めますという時には、中央広場は閑散としていました。それでも気を取り直し、大型拡声器を通じて呼びかけました。歌い始めると、あちこちの店から出てきて聞いてくださったり、通りすがりに眺めて行ったり、アイスクリームをなめながら聴いてくださったり、舞台に近づいてきた!と思ったら素通りされてしまったりと、客数が増えたり減ったりと、それに伴い心の揺れを感じながらのコンサートとなりました。さすがに「花は咲く」の時には、大勢の方が集まってきました。うれしかったのは、初めから最後まで腰を据えて聴いてくださった商店街の組合長さん達の姿です。一人でも二人でも座ってくれるようにと重い丸太椅子を運んでくれました。普段コンサートをするときには、すでに大勢の方が待っていてくださる会場に赴いて歌うことが多い私たちですが、こういった経験は、ボランティアをする際の基本である謙虚さに立ち返らせてくれます。(歌わせていただいているんだ!)と

その日の夜は米川ベースで宿泊することになっていました。ベースに到着すると、大勢のボランティアさん達が夕食をせずに待っていてくれました。数日前までほとんど0に近かったそうですが、土日にかけて20名もの若者たちが集いました。
リクエストに答え、夕食の後、ボランティアさん達のためにコンサートをさせていただきました。ベースのスタッフ、米川教会の信徒の方や、お食事作りのご婦人も合わせ30名ほどの方が、私たちの歌を聞いてくださいました。神様の報いを求めない愛が、彼らの中に息づいているボランティア精神に響き、いつの日かそれが原動力となりますようにと祈りつつ、歌いました。

翌日は6:30に大船渡に向けて出発しました。1時間早く到着したので、大船渡ベースにも行ってみました。とても温かく迎えてくださり、大船渡ベースの活動を紹介したDVDで拝見したことのある、木のぬくもりを感じるステキなベースを見学させていただきました。どこに行っても、思いがけない出会いがあります。以前 共にボランティア活動をしたことのある方との再会や、知っているシスターとの再会。喜びのひと時となりました。

大船渡教会はスモールのメンバー全員にとって初めての教会でした。この日は折しも、ケセン語の聖書を書かれた山浦玄嗣氏が教皇様から「バチカン有功十字勲章」を受けられたことのお祝いのミサでもありました。まずもって、山浦先生をここで間近に拝見することは予想もしていなかったことですし、スモールのコンサートがそのお祝いに花を添えることになるとは思ってもみませんでした。一番感動したのは、福音朗読の時に響き渡った 彼自身によるケセン語の朗読。この日の福音は、涙でイエスの足を洗い 髪の毛でその足を拭った女の話でしたが、本当にジーンと沁み渡りました。ケセン語を知らない私たちでさえ このように感動するのなら、信徒の方たちはどれほど感動したことでしょうか。

ミサの中の典礼奉仕とミサ後に30分ほどコンサートをさせていただきました。やはり信徒の方々には、神様の愛のメッセージがストレートに伝わることをひしひしと感じました。皆さんとても感動してくださり、教会委員会の時間に食い込んでいるにもかかわらず(笑)アンコールをしてくださいました。手拍子までいただき、大きな喜びと感謝のうちにツアーを終了することができました。

その後、お茶を美味しくいただき、大船渡ご出身のシスター宮澤に被災地を案内していただき、いろいろと当時の話を伺うこともできました。そして気仙沼に寄り、復興マルシェで旅のエネルギーを蓄え、あとはひたすら東京へと向かったのでした。交代して運転してくれたシスターズもおつかれさまでした。

今回大変お世話になった方々、特に石巻ベース、米川ベースのスタッフの皆さん、大船渡教会のハルノコー神父様、ガリ神父様をはじめ信徒の方々に心から感謝申し上げます。皆さんが温かく迎えてくださったことにより、私たちは安心して活動し、神様の小さな道具としての使命を果たすことができました。
次回はいつどこに行くことができるのか、神様の導きを祈りながら待ちたいと思います。