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愛の喜び

   

東京教区の田中昇神父様が、2016年に発布された使徒的勧告
Amoris Laetitia━愛の喜び━を(日本語訳未発行)
12回にわたって、解説をしてくださいます。
どうぞご一緒に深めて行きましょう。



第6回 実り豊かな愛:あらゆる命・子供はつねに神のみ心のうちに置かれている
東京教区司祭 田中昇
2017/9/1 更新


第5章 実り豊かな愛

使徒的勧告『愛のよろこび』の第5章では、愛の持つ実り豊かさと生殖という側面に注目して述べられています。ここで教皇様は、子供を産むこと、ならびに家族における新しい生命の受け入れについて触れ、胚が有する価値は「受精の瞬間に始まる」ことを強調しています。受精において始まる命、「あらゆる命・子供はつねに神のみ心のうちに置かれている」のです。それゆえ、子供を「補足な物または個人的な渇望を満たす解決手段」とみなしてはならないのです。子供は「計り知れない価値を有するひとりの人間」であり、その尊厳は、みな等しく尊重されなければなりません。また、子供は「母と父を持つ必要と権利」を有し、そのことが「相互愛と出会いの価値」を人に教えるものだと述べられています。子供にとって母と父を持つという自然の権利は、統合的で調和の取れた人間としての成長に必要不可欠であると説かれています。

本章では、霊的にも精神的にも深い様々なテーマを取り扱い、新たな命を受け入れることについて、妊娠という「待つ期間」についての母親の愛について、父親の愛についても説かれています。これ以外にも本章は多くのテーマを扱っており、例えば受胎能力の拡張や養子制度、「出会いの文化(culture of encounter)」を促進する家庭の貢献、叔父・叔母・従兄弟・親戚などを加えた広義の家庭生活についても触れています。結婚の秘跡の神秘においても、深い社会的性格を見い出すことができます(186項参照)が、使徒的勧告『愛のよろこび』は、家族というものを「核家族」に限定することなく、人間関係のネットワークと捉えています。このような次元において、他者との関係における実践的成長の方法として、教皇様は特に若者と年老いた人々との人間関係の持つ役割や兄弟姉妹の人間関係の役割を強調しています。

教皇様は、子供を持つことができない夫婦を勇気づけ、彼らに対して、例えば養子縁組に見られるように「母性はさまざまな形で表れる」ことを説いています。ここで、つねに子供の善益を第一に考えつつ、養子制度と里親制度を容易にするための法規制の見直しについても言及されており、さらなる法整備を行うことで未成年者の人身売買や中絶、幼児の遺棄に対抗すべきであるとの見方を明らかに示しているのです。こうして教皇様は、「家庭的精神という名の強力な注射があらゆるところで必要である」と強調して、家庭は自らの外に出て、「交わりの場、パブリックとプライベートとを統合する場」となるよう呼びかけています。なぜなら、まさに教皇様が示しているように、あらゆる家庭は、出会いの文化を導入するように、世界を「家庭的に」するよう求められているからです。ここで教皇様は、「貧しい人びと、苦しむ人びとに対する義務の意識、あわれみの心を持たない自己閉鎖的な意識・態度のキリスト者は、聖体の秘跡に近づくのに相応しくない」と重大な警告を発しています。主の食卓において目指されているのは、決して個人的な救済などではなく、究極的な意味での家族、神の民としての交わり、一致における救いだからです。