イエスと金持ちの青年
- 2013/08/19 22:30
- カテゴリー:今日の福音
マタイによる福音 19章16-22節
今日の福音は、一人の青年がイエスに、
永遠の命を得るためには何をしたらいいのかを尋ねる箇所だ。
この青年は小さい時からユダヤ社会の掟を忠実に守り、
どうやら自分の生き方に自信があったようだ。
「そういうことはみな守ってきました。
まだ何か欠けているでしょうか?」
欠けているどころか持ち過ぎているのだ!などと
思慮深いイエスはおっしゃらなかったが、
「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、
貧しい人々に施しなさい。
そうすれば、天に富を積むことになる。
それからわたしに従いなさい。」と言われた。
充分に満たされた生活をしていると、
確かにキリストが入る余地が少ない。
すがるものがありすぎるのだ。
むしろ欠乏している時、キリストが心の富となりうる。
しかしながら、持っていることが何も悪いのではなく、
囚われない心で生きることを神は望んでおられるのだと思う。
パウロは言っている。
「いったいあなたの持っているもので、いただかなかったものがあるでしょうか。」
そう思うと気が楽だ。わたしたちは、人生の終焉に向かう途上で、
少しずつキリストにお返ししていく。
体力も、精神力も、能力も、視覚も、聴覚も…。
神は与え、神は取られる。神の名に賛美。