偏見
- 2014/04/05 09:34
- カテゴリー:今日の福音
ヨハネによる福音7章40-53節
自分の考え方を曲げるのは何と難しいことか。
他人の確信を変えさせることも同様である。
自分の考えが一番正しいと思ったとき、
他の見方はできなくなり、自分の考えを立証する
ものしか入ってこなくなる。そうすると当然視野も
狭くなり、真実から遠ざかることも多い。
イエスを危険人物と見なし、亡き者にしようと
考えた当時の権威者たちもそうである。
「お前たちまでも惑わされたのか。
議員やファイサイ派の人々の中に、
あの男を信じた者がいるだろうか。」
その中で、ただ一人ニコデモは真理を追究する
開かれた心を持っていた。
「まず本人から事情を聴き、
何をしたかを確かめたうえでなければ、
判決を下してはならないことになっているではないか。」
人の意見、とりわけ反対者に耳を傾けることなしには、
正しい識別をすることは難しい。