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教えて!シスター
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2016/7/1 |
私は日本に来て5年、現在イエスのカリタス修道女会のシスターとしての歩みを始めています。私はベトナムから来たのですが、ベトナムではイエスのカリタス修道女会という日本の修道会のことは全く知らなかったので、今振り返ると不思議なことだと思います。神様の呼び方は一人ひとり違います。“召命とは?”私自身には理解できませんが、今、この修道会にいるのは神様が呼んでくださったからだと深く感じています。
私が「シスターになりたい」と思ったのは高校生の時ですが、いろいろなことがあり、すぐには修道会に入ることができませんでした。短大に入学してからも、心の中に奉献生活を送りたいという希望をずっと持っていましたが、どこの修道会に入ればよいのかわからず、ずっと不安でした。
1年生の時はフランシスコ教会に通っていましたが2年生からは別の教会に通うようになりました。卒業の1か月前に、試験のことや召命のことを考えて祈っていたある日、突然フランシスコ教会に行ってお祈りしたい、またそこで勉強をしたい(ベトナムでは普通に信徒会館にそのようなスペースがあります)と感じ、同室のお姉さん(通常年上の女性をこのように呼びます)に、勉強したいので自分をフランシスコ教会に連れて行ってほしいと頼みました。そのお姉さんは「勉強するなら町の図書館がいいのでは」と答えましたので、自分も「その方がいいかも」と思いましたが、やはり「どうしても行かなくては」と思い、バイクで送って頂き、フランシスコ教会に行きました。
教会でお祈りをして、戻ろうとしている時に、イエスのカリタス修道女会の二人のシスターに会いました。シスター方は、教会の信者さんたちと話していましたが、すぐ私に目をとめて声をかけてくれました。そして、私にいくつかの質問をした後、「シスターになりたい思ったことはないですか?」と尋ねました。私は「シスターになりたいけれど、どこの修道会に入ればよいかわかりません」と答え、その日は、お姉さんが待っていたので、「また会いましょう」と簡単な約束をしてそれで別れました。シスターたちは毎日足を運んでくださっており、私もそれから続けて教会に行きましたが2日目は行き違いになり、3日目に再び会うことができ、シスターたちが宿泊している所を訪問しました。このようにして、イエスのカリタス修道女会の共同体に受け入れて頂き、その8か月後、2011年に日本に来ることができました。
私は偶然の出会いによって、誓願のお恵みを頂きました。しかし、偶然のように見える、神様のいつくしみ深いお計らいに感謝をお捧げする日々です。また、私を受け入れてくれたこの修道会に心から感謝しています。
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