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信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 

「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」

第3走者 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり


 11月になると、与えられた「いのち」の神秘と不思議さを想い、「死」を意識する。そして、神様の愛の中で永遠の幸せに与っている今は亡き人たちを懐かしく、また、親しく思い出す。この人たちとの別れは確かに辛かった。しかし、今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。
 自分の存在を意識したのはいつだったのだろう。2歳?3歳? 自分を意識した時にはもう自分は存在していた。嬉しい時、悲しく苦しい時、なぜ他の人ではなく自分がここに存在しているのだろうと何度思ったことか。生まれた人は、いつかその「いのち」を例外なく神様にお返しする。
「死者の月」―――。神様から与えられたこの「いのち(=時間)」をよく使い、より豊かにして、再度、神様に受け取っていただきたいと純粋に思う。
1985年、群馬県御巣鷹の尾根に墜落した日航ジャンボジェット機。500名余りの死者を出す大惨事だった。座席番号22H、この事故で亡くなった川口博次さんのノートには、激しく乱れる文字で愛する家族へのメッセージが残されていた。彼はどんな思いで綴ったのだろう。

「マリコ 津慶 知代子 どうか仲良くがんばって ママを助けてください 
 パパは本当に残念だ きっと助かるまい 原因はわからない 今 5分たった
 もう飛行機には乗りたくない どうか神様 助けてください
 きのう みんなと食事したのが最後とは
 何か機内で 爆発したような形で煙が出て、降下しだした どこへどうなるのか
 津慶 しっかりたのんだぞ  ママ こんなことになるとは残念だ さようなら」
 

いつ訪れてもおかしくないこの世での最期の日。神様以外にこの日を知る人はいない。 

『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』(井村和清 著)の中に、当時1歳の飛鳥ちゃんと母親のおなかの中にいるお子さんに残した父親としての愛の言葉がある。
 


「ふたりの子どもたちへ」
心の優しい、思いやりのある子に育ちますように。
悲しいことに、私はお前たちが大きくなるまで待っていられない。
こんな小さなおまえたちを残していかねばならぬのかと思うと胸が砕けそうだ。
いいかい。心の優しい、思いやりのある子に育ちなさい。
そして、お母さんを大切にしてあげなさい。
父親がいなくても、胸を張って生きなさい。
私も右足切断の手術を受けたけれども、負けなかった。
だからおまえたちも、これからどんな困難に逢うかもかもしれないが、
負けないで、耐えぬきなさい。
サン・テグジュペリが書いている。    
大切なものは、いつだって、目には見えない。
人はとかく、目に見えるものだけで判断しようとするけれど、
目に見えているものは、いずれは消えてなくなる。
私に逢いたくなる日がきたら、手を合わせなさい。 
そして、心で私を見つめてごらん。  
お母さんを守ってあげなさい。
思いやりのある子とは、周りの人が悲しんでいれば共に悲しみ、
よろこんでいる人がいれば、その人のために一緒によろこべる人のことだ。
思いやりのある子は、周りの人を幸せにする。
周りの人を幸せにする人は、周りの人々によって、もっともっと幸せにされる、世界で一番幸せな人だ。  
だから、心の優しい、思いやりのある子に育ってほしい。 
それが私の祈りだ。 さようなら。
わたしはもう、いくらもおまえたちの傍にいてやれない。
おまえたちが倒れても、手を貸してやることもできない。
だから、倒れても 倒れても自分の力で起きあがりなさい。  さようなら。  
おまえたちがいつまでも、いつまでも幸せでありますように。    雪の降る夜に  父より


神様によって創られ、そのお心の中で生きている私たち。どんなに暴れてみても、どんなに威張ってみても、所詮、神様のお心の中、お手の上の存在である。
神様が私たちを愛し、慈しみ、赦してくださるのだから、イエス様が示してくださった愛を実践することによって「いのち」を輝かせ、神様にいつ呼ばれてもいいような準備ができれば幸せである。きっと、天国の先輩たちも、そのように「生きる」後輩たちを支え、見守ってくれるはずだ。よく生きると誰よりも自分が喜ぶ。これは自分の中の神様が喜んでいるということ、つまり、神様が私たち一人一人の心の中にいてくださるという証拠である。毎日ご聖体を頂いている私たちのゆるぎない信仰である。
 

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」