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信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 


受け継がれた信仰に思いを寄せて・・・

 

第28走者 2013/10/24〜11/6 シスター田中好江

青年:「私が担いでいるこの十字架は私には重すぎます、替えてもいいですか?」

神様:「もちろん。それでは、あなたが気に入った十字架を探してみてください。」

青年は、たくさんある十字架を一つひとつ肩に担いでみます。色鮮やかな美しい十字架、軽そうに見える十字架、細くて担ぎやすそうな十字架、しかし、どれも青年の肩には重く、痛く、担ぎにくいものばかりです。どのくらいたったでしょうか、最後にやっと、大きさも、重さも、形もよく、青年の肩にしっかりと収まる十字架を見つけました。

青年:「神様、これがいいです、この十字架が私にぴったりです!」

神様:「青年よ、その十字架は私が最初にあなたに与えたものだよ。」


数十年前、人生の大きな節目に会い、出口がわからずもう逃げ出したくなっていた私に、母が静かに語ってくれた言葉である。母は続けた。「神様は背負い切れない十字架は、決してお与えにはならない。十字架と共に背負えるだけの十分な力もくださる。人事を尽くして天命を待つ、自分が出来ることを精一杯やった後はすべて神様に任せなさい。もし、まだ、精一杯やってないのなら、まずやってみなさい。」

どの家庭でもそうだと思うが、両親から祖父母から祈りを教えてもらい、一緒に祈りながら信仰を深め次の世代へと受け継いでいく。私の家庭もその例外ではない。子供のころ、祖父から「殉教の時はあの○○川が殉教者の血で真っ赤になった」と聞いた。祖父も、またその父母や祖父母からそう聞かされたのであろう。夕方になると家族そろって一日の感謝のための夕の祈りをした。小さな弟は、かわいがっていた猫を自分の膝に乗せ、猫の手を取って十字架のしるしをし一緒に祈っていた。テレビのアニメ漫画を見たい私たちは、つい早口で祈ってしまう。すると必ず祖父から「心のこもらない祈りは神様に届かないよ」と諭されていた。
四旬節にはよく、「手まりで遊ぶことも歌を歌うことも少し我慢しなければ、イエス様が苦しんでおられるから、ささげようね」と祖母が教えてくれた。
毎朝早く起きて、母が作ってくれる朝食用のお弁当をもって1時間の道のりを歩いて教会まで行っていた。小学生の子供には冬の朝はとても寒い。その上、外は暗いので懐中電灯で道を照らしながら歩く。ミサの後は、司祭館で朝食を済ませ、今度は学校まで30分ほど歩いた。
当時は、それがいやだとか、つらいとか不満を感じたことはなかった。そのころはとても純粋で一途な信仰を持っていたのかもしれない。自宅から教会までの道のりは今でも同じだ。今は、教会まで歩いていくのが億劫になり、便利を求めている自分に気づかされる。故郷に帰っていつも思うことだが、あのころの私たちの小さい心を駆り立てていたものは何だったのだろう。

母は毎晩、「子供たちが、孫たちが、信仰のともし火を消さないように」と祈り続けている。そして、しばしば送られてくる手紙の最後は「忘れちゃいかんよ、いつも謙遜でありなさい、イエス様は仕えるために来たよ」と言う言葉で結んである。私は、いつもこの言葉に励まされ、生かされ、守られてきた。

本は人に読まれてこそ本の本当の意味・価値がある。信仰もそうであろう。生きてこそ、真の価値がある。イエス様は、亡くなった人を見て、涙を流された、心を動かされた、病気の人を見て哀れに思い、治された。心を悩ませている人々に、心配しなくていいと言われた。自分にやさしくしてくれる人だけを愛しても、何の価値もない。自分がしてほしいことを他の人にもしなさいと。天はいい人にも悪い人にも雨を降らせると。
このイエスの心が私の心になるまで、私は精一杯自分の出来ることをしたい。

受け継がれてきた信仰が次の世代にまた受け継がれていく。フィリッピンというカトリック国に来て、ますます「受け継がれていく信仰」を感じている。

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」