イエスのカリタス修道女会
 

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信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 


信仰年に思うこと

 

第25走者 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ

   しっかり握りしめたその手は解き放たれ、目覚めた私の隣には姉の手はおろか、姿さえなかった。 
 年のころ5歳、姉の入会を察してだろう、幼い私は姉の手をしっかり握りしめて眠った夜がある。あくる朝、あたりまえであるが手は放たれ、何とも切ない目覚めが記憶のどこかに残っていた。

 

―それから、10年後―

 

とうとう姉はシスターになってしまった。10年の間を語ると次の、次の、次の走者まで出場できなくなってしまう。よって“それから10年後”としよう。
夢の実現のため遠い故郷を離れシスターになるために東京という大都会に住み、生活した姉は本当にシスターになってしまった。その頃、当時15歳、反抗期だった私は誓願式の当日も親に説教されるほど荒れていた。シスターとなった姉を目の当たりにしたその時、いつかの切なさがよみがえった。神様のものとなった姉を遠くに感じ、勝ち目のない勝負に負けた感があったのだ。相手は神様だ。しかし、私はどうにかして姉を島へ連れて帰りたい衝動に駆られた。なぜなら、シスターという生き物がとてもつまらなく、なんの楽しみもなさそうに思えたからだ。一生シスターとして生きてゆくのだろうか?制服は昔から変わらないようであるが、オシャレはしないのであろうか。興味もないのだろうか?肉は普通に食べてよいのだろうか?好きな人は出来ないのだろうか?自由に人に会えないじゃないか。行きたい所へ、行きたい時に行けないじゃないか。一生この暮らしをつづけるらしい姉…。本当にそれで姉は後悔しないのだろうか?一度しか生きることが許されていないこの生命…姉の幸せは…etc。15歳の私は、それはそれは考えた…。
誓願式という荘厳な式を終え、私の中で何かが動き始めた。(というよりも多くの質疑に答えを見出したかったのかもしれない)。それはものすごい勢いだった。に違いない。だからもうその4月にはイエスのカリタス修道女会に入会してしまった。(笑)
落ち着いて考えるとこう思うのだ。あの時放たれたあの手、あの切ない朝を。主は準備していた、と。

宗教とはReligio(再び結ぶ)と言う意味があると聞く。私は今、宗教者と呼ばれるシスターとなっている。前述したように…つまらない生き物としてとらえていたその存在に、私はなってしまった。多くの先輩方、人々との出会いの中、日々の出来事の中に父なる神がおられると思う。だからこそ私は今シスターをしていると思う。やめられない止まらないである。
さて、私はつまらなそうに見えるシスターだろうか?主よ、いかがでしょう?

乳児院という職場で、幼子の手を握りしめ散歩している私が今ここにいる。信じられるだろか。申し訳ないが一番信じられないでいるのは、この私である。しかし、主においてこそ可能である。それが信仰だ。ありえない人がシスターになっていしまっていると映るかもしれないが、弱い時にこそ強いとの聖パウロの言葉が私を励ます。

私の手はあなたの御手に強く結ばれている。あの朝解き放たれたこの手を主はしっかり握ってくださっている、幼子のこの子の手がそう 私に教えているようでならない。

 

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」