イエスのカリタス修道女会
 

修道会

会のヴィジョン

創立者たち

写真で見る歴史

修道院分布図

私たちの活動

教会活動

社会福祉

教育

医療

召命

シスターへの道

召命・練成会

スモールクワイア

コンサート出演予定

活動報告

CD紹介

イエスのカリタス友の会

友の会とは

入会しませんか?

援助申請

感謝のお便り

活動報告

イベント

海外宣教

使用済切手

エコキャップ

家庭のきずな

今週の聖書朗読

いのちのことば

リンク

海外宣教

宣教地マップ

宣教地ニュース

メールde相談

お問い合わせ

信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 

「土の器」の中にある宝

第8走者 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝


 ところで、わたしたちは、このような宝をいわば「土の器」の中にいれてもっています。奉仕者としてのこの上なく優れた力は、神のものであって、わたしたちに由来するものではないということがわかるためです。
(二コリント4・7)

 

  初誓願2年後に第二バチカン公会議が開始されました。
はっきりは覚えていませんが、公会議終了後かなりたって、『しかし、わたしはいう・・・』と題した、第二バチカン公会議についての本に出会いました。目から鱗(うろこ)という感じで、この一冊を何度も読みました。それは、神は人間をご自分に似せて創造された、その人間の人間性を生かす信仰を生きられるように公会議は開かれた、と私は受け止めて、忘れられない深い思いがあります。

 このころだと思いますが、わたしの信仰は親からいただいたもので、自分で求めたのではないと強く思うようになり、聖書を自分なりに読むようにしました。しかし、信仰を生きるとは、一生の課題だとも考えるようになりました。

 初誓願後3年して学生志願者の担当となり、若くて多感な40名の志願者たちとの格闘の中で、個性を大切にする関わりに気付かされ、時は矢のように過ぎて行きました。
多くの志願者との関わり、それは苦しみであり、喜びであり、絶えざる忍耐であり、わたしの人格と信仰が育まれ、なかでも召命について考えさせられた時でした。歳のせいか振り返るたびに目頭が熱くなります。先達てのミサの説教で、“忍耐はイエスさまの心だ”と神父様は言われました。この言葉は、今はよくわかります。自分の思いを通すと忍耐はできません。

30代後半に老人ホームの仕事を頂きました。賑やかでうるさい志願者から、あまり反応のない落ち着いた高齢者との初めての出会いでした。かれらは体験からくる生活の知恵があり、落ち着いて行動し話す礼儀正しい方々でした。若輩の私は心を据えて全てを学ばなければならないと思いました。 
ある日、入居されて間もない85歳のおじいさんが、いきなり
“自分にもカトリックの洗礼をください”と言ってこられました。私は、
“わかりました。神さまについて少し勉強をしてからにしましょう”と言いました。
すると“先生は若い時からずーっとシスターさんでしょう”と言われました。
“そうです”と答えると、
“そんなら、神様の話はいらん、若い時から一生を懸けられる神さまだと信じてきた
シスターを見たから、充分や、洗礼を受けたい“と言われたのです。
 このとき私は、40歳でした。いままでシスターとしての言葉、態度、心のあり様が正された思いでした。
シスターとして生きていることで、接する人々に、神様ご自身が働いてくださるのだとシスターとしての重大さを痛く感じさせられた忘れえない思い出です。
 私の人生で出会った人々が、仕事が、出来事が、今の私の人格と信仰を育んでくださったのです。このおじいさんとの出会いは、その後の私の修道生活の支えでした。きっと、あのおじいさんは、わたしのイエスさまだったのです。感謝。

 奉献生活は神秘です。歳を重ねるごとに、生活の中での人との出会いは、そのままキリストとの出会いであるという信仰が、うれしくもあり、また足腰の痛む現実に力を添えて
くれます。このような「土の器」の中に宝をいただいているのです。
 神に感謝、今まで出会って来られた方々へ、ありがとうございます。

 

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」