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信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 

ベトナムでの生活を通して気づかされたこと

第14走者 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子


  私はベトナムに住んで2年になります。ベトナムは朝早くから夜遅くまで、活気に満ちています。人々の大きな声、バイクの音、動物の鳴き声など…。一番驚いたのは、共産社会主義国にも関わらず、教会の数が多いこと、子どもから青年、老人までたくさんの信者がいることです。朝早くから街中にミサ前の鐘が鳴り響き、マイクを通して神父様の話や讃美歌などが流れます。信者はそれを聞きながらミサに集まってきます。毎朝のミサには何人かの司祭とシスターとで聖体拝領させなければならないほどたくさんの人が集まり、大きな声で祈りを唱えています。聖歌隊はいくつものグループがあり、この聖歌隊がミサを盛り上げています。日曜日のミサは、どのミサも人が入りきれないほど集まります。

 私がお世話になった家庭のお母さんは70歳になりますが、教会のレジオ・マリエというグループに参加しています。毎朝3時に起きてロザリオを唱え、夫婦そろって5時のミサに出かけます。時々私にマリア様のパンフレットを見せて話して下さいます。その日によって違いますが、ある時は家に人を招いてマリア様について語り、ある時は人の家を訪問して聖書について語り、ある時は、レジオ・マリエ の分かち合いや、祈りなどに参加します。夜は、結婚してからずっと続けているという「寝る前の祈り」を夫婦で唱えて休みます。
 

 ある日、お母さんと一緒に市場に行ったときのことです。市場に行く前に大きな教会があるのですが、その日は教会の地下の小さな聖堂に入りました。びっくりしたことに、聖体礼拝がなされていて、朝早くだというのに人が入れ替わり立ち替わり入ってきます。祈っていると、ひとつのグループが入ってきて「今日は教皇様が決まった喜びの日。教皇様のために祈りましょう」と言ってロザリオを唱え始めました。その日の朝、お母さんと一緒に新しい教皇様が決まったことを話していたのですが、私はただ喜びいっぱいで祈ることを忘れていたことに気付き、何かになぐられたかのようなショックを受けました。その後何人もの人が十字架のイエス様の足に接吻したり、マリア様の像に触れたり、必死で祈る姿を見て、自分の頬に涙が伝わるほど感動しました。そして自分の信仰の足りなさをを深く反省しました。

 私の滞在中はイエス・キリストの死と復活を記念する四旬節、復活節でしたが、なんといっても、信者さんが口ぐちに「ゆるしの秘跡」 を受けたかどうかを互いに尋ね合い、促し合いながら、長い行列をつくって「ゆるしの秘跡」の順番を待つ姿に、頭が下がる思いでした。4月の初木曜日は午後5時半から聖体礼拝があり、それには学校から帰ってきた子どもたちがみんな参加し、聖体讃美式とミサにあずかって帰りました。小さい子ども達がひざまずき、祈る姿を見てまた感動しました。

 ベトナムで経済が一番発展している場所はホーチミン市ですが、ホーチミン市から一歩出た場所は建物も少なく、道路も舗装されていない場所が多く、奮囲気が変わります。一見経済が発展しているように見えますが、格差がますます広がり、いろいろな課題が残されています。しかしながら人々はいつも楽観的で、何かがあったら「神様にまかせます!」と言います。私がベトナムに2年住んで、この言葉は口先だけではないこと、本当に神様にまかせて生活していることがわかりました。日常生活の中で常に神様を中心とし、神様に委ねている生き方そのものが祈りであり 宣教であることを、日々体験させていただいている今日この頃です。


 

 

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」