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信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 

わたしの神との出会い

第16走者 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子

私の生まれた故郷は、中央アルプス、南アルプス、駒ヶ岳あり、東西南北は高い山に、家の周りは田畑に囲まれた大自然の中で生まれ育ちました。私の村は、村全体が日蓮宗で、村の東の方は浄土宗、南の方は天台宗でしたので、どこへ行ってもお宮とお寺しかなく、教会はありませんでした。私は兄弟の中で一番体が弱かったので、祖父母の家で寝起きをしていました。祖父母は熱心な日蓮宗の信者で、毎日仏壇に向かってお祈りしていました。時々祖父母がお寺に連れて行ってくれたので、お説教を聞いてお祈りしていました。また、お宮で行われる御柱のお祭りにも連れられて行き、祖父母と共にお祈りしていたことを覚えています。

中学校を卒業してすぐに他県の高校に入り、そこには寮がありましたので寮に入りました。学校や寮で多くの友達が出来ました。その中に、やさしくて明るく心のきれいな人達が3,4人いました。私はその友達に心が惹かれ仲良くなり、いろいろと話をしているうちに、カトリック信者であることが分かりました。

ある日、友達から「教会に行きませんか。」と誘われました。私は心の中で、私の家は先祖代々日蓮宗だから教会に行っている事が父母に知れたら叱られると思って、返事をしませんでした。私が返事に困っていることが分かったのか、友達から「教会は神様のことを教えたりお祈りしたりする所ですから、とてもよい所です。あなたは茶道を習っているでしょう。茶道の中には教会のミサの動作や道具などが取り入れられていると聞いていますよ。その昔キリスタン大名の高山右近は熱心な信者でしたので、お茶の先生である千利休と共にミサにあずかり、利休はミサの中のものを茶道の中に取り入れられたそうですよ。」この話を聞いていた私の中に好奇心が起こり、教会に行ってミサに与ろうと思いました。

早速 友達に連れられて教会に行き、その時初めて教会を目にしました。アメリカ人の神父様がラテン語でミサを立てていましたが、意味はわかりませんでした。ミサの中の動作や道具を見ていると、確かに1,2か所気付いたところがありました。その後もしばらくミサに与ったのですが、ラテン語も宗教用語など聞きとれない言葉が多くて、教会から遠ざかっていました。私の心の中では(本当に神様はいるのか、人とは何者か、人の生きる目的は何か、真理とは何か)など、いろいろと自問が続き、もう一度教会へ行って勉強しようと決心しました。そして教会の先生から公教要理の勉強を2年間教えていただいたのです。

「信仰とは目に見えない神を信じることです。宗教とは神に向かって人が進むべき道です。」と教えられたのですが、私は深く信じる事が出来ませんでした。「あなたは理屈で理解しょうとするので信仰が遠ざかって行くのです。信仰の世界は超自然の世界ですから、理屈ぬきにして、素直な心で祈ることです。」と指導されました。私の知っている多くの人々は神を信じ、洗礼を受けて信仰生活に入って行くのに、私はどうして神を信じることが出来ないのか…。つらく苦しい思いをしました。一人で教会に行って、「神様、私は神様を信じたいのですが、信じることが出来ないのです。素直な心で信じることが出来るように、私を助けて下さい。信仰を与えてください。」と必死になって毎日お祈りました。

しばらく月日がたつと心が明るくなり、要理の勉強が楽しくなってきました。要理の勉強は2年で終わりましたが、洗礼を受ける前に3回神父様から口答試験があり、1回目は信ずべき事、2回目は守るべき事、3回目は秘跡を受ける方法についてでした。口答試験に合格した時、神父様から「あなたは理屈っぽい人ですから、霊名の聖人は11月15日の聖女カタリナにしなさい。この人はとても頭が良くて、哲学者の保護の聖人になっています。この聖人はあなたにふさわしいですよ。」と言われましたので、洗礼の霊名に頂きました。

洗礼はクリスマスの12月24日、20歳の時でした。受洗した後、私の魂は喜びに満たされて、超自然の世界に入っているような気がしました。見るもの、聞くもの全ては新しく素晴らしいものとなっていました。これが神様から頂いた信仰のお恵みだと悟ることが出来ました。神父様がミサの中で「この日本に聖パウロのような人が1人いたら、沢山の人が回心して信者になるでしょう。」と話されました。私は聖パウロのような人にはとてもなれないけれども、少しでも人々の霊魂の救いのために働くことができればと思って、教会活動のJOC(青年労働者カトリック連盟)に入り、街頭に立って友達と共に『新世界』という新聞を売ったり、貧しい人、困っている人々を助けたりする活動をしました。

私はこの活動を通してお祈りしているうちに、人生観が変わりました。そして、奉献生活に召され今日まで歩んで来た道を思う時、詩編の中に「神の計らいは限りなく、生涯私はその中に生きる」とあるように、天国に召されるまで、神の計らいの中で生きていきたいと思います。

 

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」