イエスのカリタス修道女会
 

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信仰年リレー


 2012年10月11日から信仰年が始まりました。来年11月24日の「王であるキリスト」の祭日まで続きます。10月11日が開始日とされているのは、この日が第二バチカン公会議開幕50周年であるのと同時に、「カトリック教会のカテキズム」の発布から20周年にあたっていることによります。教皇は、信仰年にあたり「私たちが告白し、記念し、生き、祈る信仰の内容を再発見し、信じることについて考察することは、特に『信仰年』の間、すべての信者が自分のものとしなければならない務めです」と呼びかけておられます。私たちはそのお勧めを受けて、自分たちの信仰体験を今一度振り返り、それを分かち合うことによって神を賛美し、人知を越えた神の計らいを証ししながら、信仰のリレーを紡いでいきたいと思います。バトンを2週間ごとに渡すつもりで、更新していきたいと思います。





 

わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉

 

 

第22走者 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ


わたしは生後5か月の時、家族と大勢の人々と一緒に洗礼を受けた。わたしの記憶に間違いなければ、人数は確か75名だったと思う。

教会は巡回教会 である。出入り口の上にイエスの御心の大きな御像があり、そのすぐ下に聖書の言葉が書かれているので、小さな教会ではあるがとても目立っていた。
み言葉はこのように書かれている

「疲れた者、重荷を負うものは、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」
(マタイ11.28−30)

何度も眺めたこのみ言葉。幼いながらも、(イエス様は優しい方なんだな…)と感じることはできたが、深い意味は分からなかった。修道者になって少しずつ分かってきたような気がする。

ある時、「わたしの軛を負い…」の意味をよく理解するために、辞書で調べてみた。
    軛(くびき)―自由を束縛するもの
    負う―自分で引き受ける
行動の自由を奪われることを自分で引き受けることを学びなさい。そうすれば、安らぎを得られるということだ。(とんでもないことだ! 行動の自由を奪われることは絶対に許せない)とわたしは思った。

ある時、「心のともしび」の放送でシスター渡辺和子が話しておられた。
「2000年前、イエス様がわたしたちに、人間の自由というものを十字架上で教えてくださった。すべての自由を失われたイエス様がご自分のあり方をはっきり決める自由をお失いにならなかった。イエス様を十字架につけていたのは釘ではなく、わたしたちへの愛だった。御父のみ旨を行うために十字架から降りない自由を…。ご自分を十字架につけた赦し難い人たちを赦す自由を…。」

この人だけは絶対赦せないと思っている人がいるかもしれない。もし赦すことが出来たなら、「わたしに学びなさい、そうすれば、安らぎを得られる」を体験することになると思う。
赦すことのできない重荷がどんなに苦しく辛いものか…。赦すことが出来たとき、心が軽くなり安らぎを得られた体験をわたしもしたからだ。

わたしは19歳の時、あるきっかけでイエスのカリタス修道女会が経営する保育園で働くようになった。そこで無償で喜んで働くシスターたちの姿はわたしにとって新鮮なものであった。いつの頃か、わたしも同じ道を歩みたいと思うようになった。

21歳の4月3日、志願者としてカリタス会に入会するため、西千葉に転勤になるシスターと一緒に上京した。その道中、飛行機の中で、わたしは見送りに来てくださったどなたかに頂いた小さな花束を持っていた。シスターはその花束を手にとって、「このバラの花は綺麗ですね。バラの花がこんなに綺麗に見えるのは、バラのまわりに小さな花がひっそりと咲いているからよ。あなたにはこの小さな花のように生きてほしいな」との言葉を頂いた。

あれから20年後、わたしが尊敬していた神父様にも、霊名日の祝いのはなむけの言葉として同じことを言われて感動したことを覚えている。一人のシスターからは、「置かれたところで咲きなさい」という詩を頂いた。
 

 

置かれたところで咲きなさい。
仕方がないと諦めるのではなく
咲くのです。
咲くということは自分が幸せになり
周囲の人を幸せにすることです。
咲くということは
わたしは幸せなんだということを
周囲に示して生きることなのです。

     

わたしはこのみ言葉や励ましの言葉、頂いた詩を心にとめて修道生活をここまで歩んでくることができた。これからも弱さゆえに転びそうになったとき、力強い助けになると確信している。

 

 


 

これまでのリレー走者


【01】 2012/10/11〜10/24 シスター川端小菊
「私の語った言葉を通して神のことばが告げられたことを、お客様と共に感謝する日々」


【02】 2012/10/25〜11/7 シスター瀬戸麻美子
「ロザリオの聖母 私たちのために お祈りください」


【03】 2012/11/8〜11/21 シスター入江みどり
「神様の愛の中で永遠の幸せに与っている 今は亡き人たち。
今、彼らを霊的に身近に感じ、その支えや見守りを確信している。」


【04】 2012/11/22〜12/5 シスター竹嶋みゆき
「こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる」


【05】 2012/12/6〜12/19 シスター久志和美
「みことばはいつも実現している。」


【06】 2012/12/20〜2013/1/2 シスター岩ア由美子
「被災地で本当にあったクリスマスの奇跡」


【07】 2013/1/3〜2013/1/16 シスター天野尚子
「私の信仰の歩み」


【08】 2013/1/17〜1/30 シスター頭島富美枝
「私の信仰の歩み」


【09】 2013/1/31〜2/13 シスター水間なるみ
「私の信仰の歩み」


【10】 2013/2/14〜2/27 シスター松田文江
「信仰は神が行われる不思議な業をいつも新たに見出すことを可能にしてくれる」


【11】 2013/2/28〜3/13 シスター梅原キマヨ
「信仰年に今までの信仰を見つめる」


【12】 2013/3/14〜3/27 シスター武 松子
「主よ、私の信仰を助けてください」


【13】 2013/3/28〜4/10 シスター浜崎 昌子
「信じることは恐れを取りのぞく! ―信仰の歩み―」


【14】 2013/4/11〜4/24 シスター久松 美代子
「ベトナムでの生活を通して気づかされたこと」


【15】 2013/4/25〜5/8 シスター三木 加津子
「信仰の原点を振り返って」


【16】 2013/5/9〜5/22 シスター浜本一重子
「祈りの集い マージン祈ろう 」


【17】 2013/5/23〜6/5 シスター平澤つや子
「私の神との出会い」


【18】 2013/6/6〜6/19 シスター尾下明子
「信仰の神秘」


【19】 2013/6/20〜7/3 シスター川端百合子
「主よ、あなたはすべてをご存知です」


【20】 2013/7/4〜7/17 シスター立石麻子
「信仰は、私たちがいつも自由で喜んでいられる無償の恵み」


【21】 2013/7/18〜7/31 シスター岩佐律子
「私の信仰の旅」


【22】 2013/8/1〜8/14 シスター里マチコ
「わたしを導いてくれた聖書の言葉と励ましの言葉」


【23】 2013/8/15〜8/28 シスター日宇 愛
「いのちと信仰をいただいて」


【24】 2013/8/29〜9/11 シスター川村久美子
「信仰年に思う」


【25】 2013/9/11〜9/25 シスター小瀬良 るみ
「信仰年に思うこと」


【26】 2013/9/26〜10/9 シスター大山 美樹
「信仰を受け継いで…」


【27】 2013/10/10〜10/23 シスター濱村 鈴乃
「イエスのいつくしみの中で」


【28】 2013/10/24〜11/6 シスター田中 好江
「イエスのいつくしみの中で」


【29】 2013/11/7〜11/20 シスター峯 妙子
「大切に守り、伝えられた信仰と召命の恵み」


【30】 2013/11/21〜12/1 シスター前田 智晶
「倒れても、倒れても、主が私の中で生きている!」